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『いちご』2~3歳からおすすめ!はじめての観察体験

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どんな絵本?

いちごの実がなるのを、今か今かと待っている子どもが語りかけています。

「待っていてね」と優しく答えるのは、

いちごの苗です。

身近なくだもの、「いちご」がどんな風に育つのか。

平山和子さんの美しい絵で、

春を待つ瑞々しい気持ちがあふれる絵本です。

作品情報

作品名いちご
著者平山 和子
出版社福音館書店
価格990円(税込)
ページ数24ページ
大きさ22×21cm
初版年月日1989年04月15日
出版社によるおすすめ年齢読んであげるなら2歳から

こんな方におすすめ

  • くだものが好き
  • 食べることへの興味をもってほしい
  • 植物に興味を持ち始めた

『いちご』のあらすじ

表紙のたくさんのいちごに期待しながらページをめくると、

「いちご」はまだ登場しません。

読み進めるうちに、

わたしたちが普段当たり前に呼び、

食べている「いちご」は、

植物であり、実であるということを教えてくれます。

左のページには、

「いちご」を今か今かと待つ子供の問いかけが、

右のページには、

季節に合わせて姿を変えるいちごと、

優しい受け答えが描かれます。

魅力① 「いちご」が育つ様子を優しく解説

2、3歳前後になると、

  • 食べ物がどこからきたのか
  • 植物がどう育つのか

に興味を持ち始める子もいます。

ただ、図鑑のような本を楽しむには、

まだちょっぴり早いお年頃。

この絵本では、「いちご」の育つ様子が、

優しい受け答えととともに描かれます。

本物の植物を観察するように

季節の移ろいと植物の成長を楽しめます。

魅力②  たべものに感謝する心

「いただきます」「ごちそうさま」

普段何気なく口にする言葉とともに、

たべものに感謝する心を持ってほしい

と考える方は多いのではないでしょうか。

動物も植物も生きているということ。

いのちをいただくということ。

難しい話はまだだけど、

自然の恵みに感謝して、五感で味わってほしい

そんな願いを

この本の「ありがとう」と「いただきます」

が代弁してくれているようです。

たぬきより

我が家では、1歳9ヶ月ほどからこの絵本を手に取りました。

平山和子さんの『くだもの』は押しも押されぬ我が家の大ヒット。

同じように美しく、おいしそうな表紙に惹かれました。

初版年月日を見ると、

『いちご』の方が先に出版されているんですね。

平山和子さんの絵は、

「まっすぐさ」や「あたたかさ」を感じます。

写実的なものを見たいのならば、

写真に勝るものはないのかもしれません。

でも、食べものに敬意や慈しみをもって

つぶさに見つめるまなざしを感じる

まとった空気や温かさを感じる、という点で、

写真よりも「リアル」だと思わされます。

うまく言えないけれど、

「わたしの記憶の中の映像」に、

より近いんですよね。

我が家は家族揃っていちごが大好き。

1歳にして、いちご狩りで一人前に食べていた子どもたちは、

表紙からすごい食いつきようでした。

季節に合わせて登場する虫に興味を持った子。

青い実の味を想像して、

気になって仕方なくなって実際に食べてみた子。

(おいしいと言い張っていました笑)

子どもによって関心を持つ箇所がちがって、

そこから広がっていく世界がおもしろいです。

おすすめの読み方

いちごを口元に運んでみる

「さあ どうぞ」「たべてください」

の言葉といっしょに、

いちごを口元に運んでみましょう。

「どうぞ」と子どもの口元に運んでみるのもよいですね。

興味を持った事柄をひろげていく

「調べる」という知的活動

「バナナはどうやってなるの?」

など、ほかのくだものが育つ様子に興味を持ったのなら、

一緒に図書館に行って調べてみるのも素敵です。

いまや、簡単にスマホで調べて見せることもできますが、

  • 予想すること
  • 自分で調べること
  • 情報の中からより信憑性の高いものを選び取ること

は、生きていく上で大切な知的活動です。

ぜひ、「どうなると思う?」と予想して、

一緒に調べてみてください。

実体験につなげる

絵本でいちごが好きになったのなら、

いちご狩りに行く、いちごを育ててみる

というのもよいですよね。

青い実が本当にすっぱいのか知りたかった我が子は、

実際に食べてみました。

その後ブルーベリーなどでも白っぽい実を食べ続け、

「どうやら色が変わると甘くなるらしい」

という知識が実体験として身についたようです。

今ではバナナのシュガースポットをチェックして、

早く食べたいアピールの訴求性を上げてきます。

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ABOUT ME
たぬき
たぬき
公認心理師
2児の母。夜勤の多い夫と4人暮らし。夫婦そろって転勤族。両実家遠方。 活動限界を超える日々を送っているが、こどもと絵本を読む時間を死守している。
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