『かおかおどんなかお』0歳からおすすめ!いろんな表情を引き出してくれる

どんな絵本?
表紙にどでーんと、大きなおかお。
つぶらな瞳が目を引くこの絵本の作者は、柳原良平さん。
横浜銘菓のパッケージやウイスキーのCMで
見覚えのある方も多いのではないでしょうか。
シンプルかつ大胆な構成で、子どもの心を掴みます。
イラストではなく、切り絵で表現されているため、
温かみがあって触りたくなるような質感です。
作品情報
作品名 | かおかおどんなかお |
著者 | 柳原良平 |
出版社 | こぐま社 |
価格 | 880円(税込) |
---|---|
ページ数 | 20ページ |
大きさ | 20×21cm |
発行年月日 | 1988年 |
出版社によるおすすめ年齢 | 0歳から4歳ごろまで |
こんな方におすすめ
- 生後間もない赤ちゃんと読みたい
- にらめっこなど表情を動かして楽しむことが増えてきた
- じっくり顔を見合わせて笑いあいたい
『かおかおどんなかお』のあらすじ
表紙のピンク色の顔を開くと、
同じ大きさで出てくる出てくる
いろんな、かお、かお、かお。
はじめは、かおには目があり鼻があり口があり…
と、子どもの認識しやすいパーツについて
まるで一緒に絵を描きながら話すように紹介されます。
感情によって、どんなかおになるのか。
おもわず「わかる!」と思える顔の数々を楽しめます。
魅力① 赤ちゃんの興味を引きやすい

「赤ちゃんは顔が好き」
「幼児に大人気のパンのキャラは、赤ちゃんの好きなフォルムだ」
という話を聞いたことはありませんか?
赤ちゃんの視力は低く、見えている世界はぼやけています。
しかし、生後数日の新生児でも
顔と顔でないものを見分けることができると言われています。
参考文献:Farroni, T. et al. (2005) Newborns’ preference for face-relevant stimuli: Effects of contrast polarity. PNAS, 102, 17245-17250.
赤ちゃんは話せませんから、実験では選好注視法(二つのものを同時に見せて、どちらを長く見るかを調べる)という方法が取られました。
この実験では、顔らしくない配置を持つもの(目鼻口があべこべの配置で福笑いのようになったもの)よりも
顔らしい配置を持つものを選好すること、
さらに上下逆さまの顔よりも、自分と同じ向きの顔を選好することがわかりました。
赤ちゃんは、生まれながらに「顔らしい配置」を好んで見るのです。
魅力② コミュニケーションの入り口に
- 人の表情を読み取ること
- 自分の感情を表現すること
上記2点は、わたしたちが他者と関わり、
円滑にコミュニケーションをとることに重要な役割を果たします。
「悲しいときにはこういう顔になるんだ」
「こういう顔は笑った顔」
と楽しく知ることで、
生来持っている「顔らしい配置のもの」への関心から、
「顔の持ち主の気持ち」へ関心が高まっていくことが期待できます。
たぬきより
我が家では、0歳6ヶ月と2歳でこの絵本を手に取りました。
わたしの実家の本棚から、こどもが見つけて持ってきたのがきっかけです。
その時は「あー懐かしい」と思ったものの、
記憶が鮮明に残り始めている4~5歳頃にはあまり読んでいなかったのか、あまり思い入れはありませんでした。
でも、子どもたちの食いつきのすごいこと!
0歳の子は、身を乗り出してじっと見つめたり、かおに自分の顔をくっつけたり。
2歳の子はよく笑って、何度も「もういっかい!」とねだりました。
あまりの気に入りように、帰りに母が新しいものを手渡してくれて、
以来飽きられることのない、我が家の人気絵本です。
おすすめの読み方
顔にやさしく触れる
冒頭の「かおに めがふたつ」の言葉といっしょに、
やさしく触れてみましょう。
「はなは ひとつ」などと言いながら、
自分や子どものパーツに触れると、
赤ちゃんはもちろん、3歳ほどの子どもも喜んで笑います。
にらめっこあそびや「どんなかお?」
絵本に出てくるかおの真似をしてにらめっこが始まることも。
日常の中で、ふと子どもがした表情に
「わ。怒った顔だ」「おいしい!あまい顔だね」
などと、フィードバックしてみると、
表情を動かす楽しさ、伝え合う楽しさ
に目覚めて豊かな表情を見せてくれます。

1歳の子どもが「とーたん」と指さしたのは、
『いたずらなかお』でした

何度聞いても、日を改めても、変わらなかった